「ねえ」
「何」

「あたしさあ君のこと本当に大嫌いなんだよね」

 相手の目を見てきっぱりと言ってやる。
しかし目の前のヤツは特に気にした風もなく「あっそ」と呟いた。
「わかってるよね大嫌いなんだよ」
「ふうん」
「だ・い・き・ら・い」
「わかったってば」
 呆れたように笑われた。…なんでコイツ笑ってられるわけ。
「ねえ」
「何」
「何で何も言わないの」
 するとヤツは目を細めて薄く笑った。そのまま
「何て言って欲しいの」
 と逆に問いかけられる。
「何って……」
「いつもみたいに、愛してるって言って欲しい?」
 返事に困ったまま黙っていると、今度は意地悪な笑みを浮かべて

「ほらね、やっぱり君は僕が好きだよ」

 と恥ずかしげも無くさらりと言った。







Dislike…Or?
寄せられる唇を 拒んでやろうかと思ったけれど
押せ押せな少年……。 何故か更新ラッシュ(笑 気分が向くままに、という、まあ、こんな管理人です。   08/09/07  Thank you.